ソナタアカデミー講師代表の古堅 志希です。
こちらは、イタリアのConservatorio(音楽院)で学び、現在イタリアのプロオーケストラにてティンパニ奏者、及びフリーのソリストをしている古堅の、日記のようなブログです!
前回は、イタリアの音楽院について書きましたが、いかがでしたか?
イタリアの音楽院ならではの様子を感じていただけたでしょうか!
今回は、「誰かに習うことの大切さ」について書いていきます。
音楽において、誰かに習うということは物凄く当たり前のことであり、レッスンやマスタークラスがそれにあたります。
100年以上続く芸術だからこそ、積み上げてきた中で、理に適った奏法や考え方になったものがいくつもあるかと思います。
今の時代、たくさんの情報を、SNSやインターネットを介し手にすることができます。
これはあくまでも私の考えですが、若い内から沢山の先生や情報源から様々な意見をいただき、咀嚼することが大事だと考えています。ですが、A先生とB先生が言うこと、更にインターネットで得た情報がそれぞれ異なる場合、混乱に陥ることもあります。
これまで、その混乱は「生徒自身を守るため」「生徒が取捨選択、吟味することができないため」と言ったように、生徒を原因の中心とした言い分で避けられてきたように思います。
この混乱の回避法として、正しいのは「先生同士での連携」や「生徒との対話によって、異なる教えを分析し、一緒に考える」ではないでしょうか。
もちろん我々音楽家はプライド持っています。それ故に、どうしても他の思想や技術を否定したり、自身のそれらを突き通そうとしてしまいます。そうすると、生徒達は余計に混乱し、教えよりもその確固たるプライドの圧力を強く感じてしまうと思います。
私がイタリアや日本で師事した先生方は、特に誰からの教えということにこだわることなく、また、奏法や流派にもこだわることなく、良い音、良い音楽、良い機能を重視していました。
特に、イタリアの教授は、私の考え、他の方の考え、一般的に正しいと言われてる考え、伝統的な考え、全てに対し「Perché??(なぜ?)」という疑問を持ちなさいと教えてくれました。なぜかを考え、多角的な目線で最深部まで分析し、咀嚼する。このノウハウさえつけることができれば、沢山の先生から沢山の教えをいただくことはメリットに溢れています。
実際、ヨーロッパでは学校企画のものからプライベートなもの含め、マスタークラスが日本とは比にならない頻度で行われています。
※マスタークラスというのは、
先生対大人数、マンツーマンレッスンを全員で聴講する、といった形式での大規模レッスンです。
私自身も、学内外を通し、ヨーロッパ各国の方々や、イタリアの北から南まで沢山の劇場のティンパニ奏者から学びを得ました。
我々、ソナタアカデミーでは、YouTubeの限定公開を用いた自主練アップロードシステムを採用しています。
演奏動画や普段の練習のビデオをアップロードすることで、自身が師事している先生だけでなく、他の楽器の先生方からも、コメント欄にてアドバイスをもらうことができます。
管楽器の方にとって、声楽家の先生からいただく「歌うこと」「フレージング」のアドバイスはとても貴重なものですし、声楽の方に対して本場イタリアの劇場で演奏している奏者からのアドバイスはとても貴重でしょう。
生徒達にとって、ソナタアカデミーは単なる音大学習塾ではなく、音楽家を育てるための場所、音楽家と身近に触れ合える場所、考える力を育てる場所であり、先生方にとっても専攻を超えてコミュニティを形成できる場所、沢山の音楽家と繋がる場所、様々な思想に出会う場所でありたいと願っています。
さて、今回は「習うこと」の大切さについて触れました。
次回もお楽しみに!
Ci vediamo presto. Ciao!!
