ソナタアカデミー講師代表の古堅 志希です。
こちらは、イタリアのConservatorio(音楽院)で学び、現在イタリアのプロオーケストラにてティンパニ奏者、及びフリーのソリストをしている古堅の、日記のようなブログです!
まずは第一回目ということなので、、、イタリアといえば!そう、オペラ!ですよね!
実際、私が所属しているオケでは、交響曲のようにオケがステージに上がって演奏するコンサートよりも、オーケストラピット(イタリアではブーカと言います)に入り、オペラのコンサートを行うことの方が圧倒的に多いです。
オペラといえば、まず最初に声楽、お歌の方々ですよね。華やかな彼らの足元で、我々オケマンたちは必死こいて演奏しております、、、
音楽に優劣などないと考えている私ですが、ここで少し、オペラの難しいところをいくつか紹介します。
まず、なんと言っても指揮だけでなく歌い手の方達にも合わせる意識を持たなければならない。もちろん、オペラ以外の演奏でも指揮だけでなく、スパッラ(コンサートマスター)や団内でのアンサンブルなど意識することはたくさんあります。しかし、オペラの場合、歌い手さんが感極まってたっぷりと歌った時には、、、我々は指揮者と歌い手どちらも信じながら突き進むしかありません笑
お次はブーカ(オケピ)ならではの難しさ。そう、音響です。ブーカには、普段ステージ上にはある反響板のようなものがありません。私が担当しているティンパニの場所なんて、少しジャンプをすれば手が届いてしまうほど天井が低い。
ステージで演奏する時と、ブーカで演奏する時、もちろん客席での音の聞こえ方は大きく変わりますが、実は我々演奏者のポジションでも、周りの音の聞こえ方がステージ上に比べ、大きく異なります。
天井が低い分、自分では大爆音に感じてしまう、反対側の木管とアンサンブルするのが難しい、上にいらっしゃる歌い手さん達の声を拾いづらい、そしてイタリアの劇場ならではの豪勢な劇場装飾により、響きを捉えるのが難しい。。などなど。
なので我々ティンパニ奏者のコミュニティでは「〇〇劇場のブーカはセッコ(響きがドライ)だから大きめのバチを持っていくといいよ」や、「〇〇劇場では大きめに叩かないと音飛ばないよ」などと言った情報共有が頻繁に行われます笑
どのジャンルの音楽にも必要なことですが、臨機応変に対応する演奏能力、道具の準備は大切ですね!
以上、今回はオペラ演奏することの難しさに焦点を当てて書きました!
次回もお楽しみに!
Ci vediamo presto. Ciao!!
